
ドラマ「風に舞いあがるビニールシート」
原作は読んだことないんだけど、
CMを観て、内容が意外だったので
思わず録画。
最近、不眠がやってきて
眠れなかったり、
醒めてしまったり、
ソファでの滞在時間が長いため
虚ろなアタマで
再生ボタンを
ぽちっとな。
物語は、
工藤里佳演じる吹石一恵が
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で
奮闘する様子を描いたもの。
そこは、世界中の難民支援の活動を
行っている国連機関。
彼女は外資系銀行に勤務していたが
お金の虚しさを感じ
お金よりも大事なもの。
を見つけようと
UNHCRに転職したのだった。
語学も堪能、
自己主張も強く
社交性もあって
そして、ふくらはぎが美しい。
里佳は、
ばっりばりのキャリアウーマン。
新入社員のくせに
オフィス内の変わりモノ、
エドにも食らいつく。
感心しちゃうほど、
自分に自信があるし、
でも自分が間違っていたことがわかると
潔く誤りを認めたりね。
うわああ。
すごいわああ。
こんな女性、いるんだなああ。
さすが、
ユニクロのブラキャミソールを
着こなすだけあって
吹石一恵、
この凛々しい女性に適役です。
エドを演じるのは
クリス・ペプラー。
英語話せるんだー
って、あたりまえか。
さるきちはNHKの音楽番組、
「ワールド・プレミアム・ライブ」の
司会進行役でしか
彼を見たことがなかったので
演技してる姿は新鮮でした。
エドも、この物語において
重要な人物で、
難民支援の現場(フィールド)勤務を
何年も務めているエキスパート。
皆に信頼されているけれど、
ユニークな人柄で、
職場で大声で吠えたり、
あまり笑わず、孤独で、
夜はいつもうなされている。
「ビニールシートが…!!」
フィールドでは、
ビニールシートが風に舞い上がるように
ばさっと、
尊い命が一瞬のうちに奪われていく。
彼の生い立ちも手伝い、
その悲しい事実にエドは苦しむ。
ネタばれになっちゃいますが、
里佳とエドは結婚、離婚するんですね。
そして、
エドはアフガンのフィールドで
銃撃を受ける。
その速報を受けた里佳。
ショックを隠しつつ
記者会見の席につく。
記者からの数々の質問。
「…確認しますが、
日本人2名は無事なんですね」
「はい」
「亡くなったのは、
外国人スタッフだけなんですね」
「外国人じゃありません!
エドワード・ウェインです!」
里佳はそう訂正し憤るが、
しかし、
無視されて会見は進められていく。
このシーンに、
さるきちはあの名曲を思い出す。
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theme : モノの見方、考え方。
genre : 心と身体

ありあまる富
なにを隠そう、
さるきちは椎名林檎が大好きなのですよ。
「ありあまる富」
僕らが手にしている富は見えないよ
彼らは奪えないし壊すこともない
世界はただ妬むばっかり
さて、
なんだかんだ言ってですね、
実は最近、
さるきち、非嘔吐の日が
ちょこちょこと出てきたんですよ。ふふ。
旦那サマとタッグを組み
いろいろとチャレンジしているのです。
さるきちの課題は、
仕事が終わってから、
旦那サマが帰宅するまでの、
魔の自由時間。
さるきちは、独りになる時間がコワイのです。
ココロがざわざわして、
過食魔が出現するのです。
そこで、下記の具体策を
講じてみました。
1.お洒落なカフェ散策
散歩も兼ね、まったり時間、
及び本とおやつを堪能。
2.ひとりカラオケ
歌いまくる&カロリー消費。
耐久5時間とか。
しまいにゃ、Howeverまで歌っちゃう?!
3.マンガ喫茶
読みまくり、描きまくる。
金払ったら出れないしね。
ドリンクは飲み過ぎても
そんなに罪悪感がないので。
4.ひとり映画
チケットを先に買っちゃえば
行くっきゃないよね。
上映中はお静かに。
5.図書館巡り
家からできるだけ遠い図書館に向かう。
館内は飲食禁止。
もちろん、過食も禁止。
6.ご褒美
さるきちはね、酒好きなのですよ。
今の時期はやはり生ビール。
あの喉ごしのために過食を我慢。
7.バイト
同情するなら金をくれ。なんちゃって。
過食費もカバーできるし。
…でも体力ないんだよな。
8.ボクシング
キック&パンチでストレスも解消。
…でもやはり体力がない。
9.賭け事
平日、3回以上非嘔吐を達成したら
休日の夕ご飯は旦那サマが作る。
一方で、
平日、一度も非嘔吐できなかったら
休日の6食ともさるきちが作る。
(主婦なら当たり前なんですけど。ハハ)
実際、成功している策も
あるんですよ。
でもさ、
こんな笑っちゃうようなお題を、
一緒に、
真剣に考えてくれる
旦那サマがいてくれるのが、
何より幸せなコトよね。
もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
なぜなら価値は生命に従って付いてる
10.旦那サマを想ふ
ほらね君には富が溢れている
theme : Happyになるために
genre : 心と身体

記憶の隠れ家
きらり、と鋭い閃き。
鮮やかな太刀さばき。
切り口は、もはや美しい。
溢れ出す赤黒い液体。
一気に襲いかかる恐怖。
背筋にぞぞぞっと
悪寒が走り、
縮みあがる、さるきち。
でもなぜか、
その恐怖や痛みは禍根を残さず、
すぅっと消えていく。
シルクのスカーフが
手元からするりと落ちるように。
小池真理子氏の作品は
今までは「可もなく不可もなく」という
評価だったんですが、
久々の本書は刺激的でした。
どれも、サイコホラーチックな物語。
誰にでも、封じている思い出がある。
そして、
記憶はたやすく置き換えられる。
短編にはどれも“〜の家”
というタイトルがつけられている。
ココロの隙間に流れ込んで
ずっと奥の方で
忘れ去られている記憶。
その記憶を蘇らせるキーが、
“家”なのだ。
どの短編も、その瞬間の描写が美しい。
閉ざされていた記憶の扉が、
突然、ぎい、と陰鬱な音を立てて
開いたような気がした。
私は背筋にかすかな戦慄を覚えた。
何故、今頃になって、あの日のことを
これほどまざまざと
思い出せるのか、わからなかった。
両腕に一斉に鳥肌がたった。
もしくは、
細かい活字がゆらゆらと揺れ
動いているようにしかみえない。
それまで正しいと信じていた一つながりの記憶が
こっぱみじんになり、
自分自身が
空っぽになってしまったような、
恐ろしい感覚にとらわれた。
なんだか不吉な予感を漂わせながらも、
淡々と話が展開されていくのね。
で、最後の最後、
一太刀で致命傷を受けるのだ。
ぐはあっ。
そして唐突に物語は終わってしまう。
例えるならば、
お化け屋敷の真っ暗闇の中で、
あ。あ。置いていかないでええ。さるきち、鳥目なのおおお。
という感じです。
不気味極まりないけど、でもね、
すっと駆け抜けていく恐怖なのです。
なんていうか、
飛ぶ鳥跡を濁さず、というか。
さるきちは、どちらかといえば、
小川洋子氏のような、
ねばっこく、こびりつくような感じの
スリルの方が好きです。
きっとこのへんは、
好みの問題なんでしょうね。
さるきちにも、
思い出したくない過去がある。
三十路ですからね、そりゃあるわさ。
パンダ先生がよく、
考え方の癖を直す
と、指摘する。
さるきちの考え方って、
例えば、
「〜すべき」とか
「〜しなくちゃ」とかね、
それって、
幼いさるきちが生きていくうえで
身につけた処世術。
良し悪しをつけられるものじゃない。
でも、
さるきちが信じている記憶が
ねじれているとしたら。
自分の都合の良いように
解釈しているとしたら。
そんな歪んだ記憶に
“さるきちの考え方”が成り立っているとしたら。
さるきちは進むべき方向を間違えていると
いえるのかもしれない。
事実、過食嘔吐という症状で、
身体は警鐘を鳴らしているのだ。
さるきちくん、間違ってるよ。
幸せの道は、そっちじゃない。
こっちだよ!!!
ってな。
さるきちは、
過去にとらわれ過ぎているのよね。
うん、わかってる。
過去を口実に、逃げているだけ。
本書に出てくる彼/彼女たちは、
その後どうなってしまうんだろう。
それとも…?
物語の続きは、読者に委ねられている。
さるきちも、そのひとり。
theme : 病気と付き合いながらの生活
genre : 心と身体

ぷかぷかの時間。
ぽっかり空いた時間に、
戸惑うことはありませぬか?
目の前に貴重な“時”というモノが
ぷかぷかと浮いていて
さるきちはそいつを
がしっ
と掴んで、
つるんとした手応えを感じて
それを口いっぱい頬張って
とことん味わいたいのです。
でもね、
届かないのです。
指先は虚空を掻くばかりで
さるきちはどんどん沈んでいくのです。
早朝覚醒した頭は
奥の方が
ずん
と鉛のように重くて疼いてて
何かして紛らわそうかと
油の切れた歯車を
懇親の力込めて回すんだけど
動かないのです。
動けないのです。
だからといって
布団に戻れば
安眠が訪れるはずもなく、
ミイラ取りがミイラになったように
心地よい寝息をたてている
旦那サマに苛々してしまったり、
こんな、こんな、日曜日で良いのですか?
日曜日って、
手の上に、
ちょこんと乗せて
愛でるようなものなのではないのですか?
逃げるように家を飛び出すと
天気予報は大きく外れて
青い空が広がってて、
なぜに、なぜに、晴れているのですか?
日曜日って、
しとしと雨に、
ちょこんとソファに座って
二人だけの世界に浸るはずではないのですか?
勝負の真っ赤なウエアで、
石川遼くんの、
スーパーショット。
がこんと
ポールに当てて
からんと
爽快な音を立てて
カップに吸い込まれた、
イーグルショット。
嗚呼、
その時さるきちが
聞いていたのは、感じていたのは、
ごくんと
醜い喉を鳴らし、
大量に消えていく塊と
ずぶんと
溺れるような音を立てて
虚しく流されていく、
ぷかぷかの時間。
公衆トイレを長時間占領し、
諦観よろしく
ドアを開けると
おばちゃんにぎろんと睨まれた。
あ。洋式好みですか。
すみませんね。
涙が出るよ。
涙の分だけ目方も減るわ。ハハ。
喜べよ。それが望みだろ。
笑えよ。それが狙いだろ。
消えた、ぷかぷかの、時間。
日曜日の、話。




















