天国はまだ遠く

天国はまだ遠く (新潮文庫)
瀬尾 まいこ
新潮社
売り上げランキング: 32831



すべてを投げ出して

どこか遠くに行ってしまいたい


なーんて、
思う時はありませんか??

さるきちは夕方になると
そんな思いに駆られます。

だって、夕飯の支度って面倒なんだもの。ハハ。


さて、

うつの状態が長引くと、


“どこか遠く”=死


という発想に至ることがあります。

なぜなら、
すべてを投げ出すコトができないから。

そんな思いきりがあったら、
うつなんかになってないわけです。

うつの波に呑まれちゃった
真面目で律儀なヒトが取れる手段は、


自分自身を投げ出すコトなのです。


この小説の主人公、千鶴も
死を覚悟したひとり。

千鶴は、死に場所を求め、
北へ、北へと山奥を突き進む。

ぽつんと現れた民宿。

彼女はそこで一泊し、
大量の睡眠薬を飲み
布団に入る。


終わっただーっ(泣)


と思ったら・・・翌朝。


死んでないやんけーっっ びっくり


しかも、熟睡できたためか
頭も身体もスッキリ。 。


そして、その日から
自然に囲まれた民宿での
生活が始まる。


千鶴は保険の営業をしてたのね。
でも契約が取れなくて、
ノルマに追われる日々。

職場の人間関係もうまくいかず、
いるだけで緊張してしまう。

不眠、疲労、食欲不振。
身体に現れる不調。

そのうち、
日常の些細なコトが
ココロに大きなダメージとなる。


さるきち、なんだか想像できます。

フツーのヒトであれば
何でもないコトなのにね。

シャワーのお湯ですら、
ストッキングの伝線ですら、
その身をちくちく刺すのよね。


民宿の経営者、田村さんは言う。

「会社休んで、気分転換すればよかったのに」

契約も取れてないのに休みを取る勇気も、
どこかに行く思いきりもなかったの


「仕事辞めればよかったのに」

言い出せなかった
無責任ってののしられるのが怖かったのかも


そう。
すべてにおいて、板挟み。

そしてたどり着く先が、死。


「俺、釣りに行って一匹も釣れへんこと
しょっちゅうあるけど、死のうと思ったことは
今まで一度もないなあ」

田村さんの、のほほんっぷりと
有機野菜や新米、そば打ち、
釣りや鶏小屋掃除、、

起きて、散歩して、食べて、寝る

そんな生活の中で、

千鶴は、自らを振り返り、
そして自分の居場所について
考えを巡らせていく。


星空の元、酔っ払って
道路に寝っ転び、
吉幾三の歌を熱唱する千鶴。


ここにはたくさんの星、
たくさんの木、山に海に風がある。

それに、隣には田村さんもいる。
今、私はたくさんのすてきなものに囲まれている。

でも、寂しかった。
すてきなものがいくらたくさんあっても、
ここには自分の居場所がない。
するべきことがここにはない。
だから悲しかった。

きっと私は自分のいるべき場所から
うんと離れてしまったのだ。


一度は死を覚悟した女性が
新たな道を歩み出すまでの
ココロの動きが、

季節の移ろいとともに
ゆっくりと柔らかく描かれています。

さるきちは山奥の実家に帰省中にだったためか、
まるで自分の田舎村の一風景のように
感じながら読んだのでした。

ココロがほんのり安らぐ一冊です。


☆おススメ品☆

洗剤を使わないエコたわし。
カワイくて使うのがもったいないくらい。
でも自然を守るために喜んで犠牲になろう。


 
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ひとりでは生きられないのも芸のうち

ひとりでは生きられないのも芸のうち
内田 樹
文藝春秋
売り上げランキング: 1124


アタシはアタシ的にアタシが好き  


さるきちにゃあ、
とてもそんなコトは言えませんが無言 

公言せずとも、そういうココロ持ちのヒトは
きっと摂食障害なんかにならないわよね。


さて、

この本は内田樹先生がブログで書き綴った
エッセイをまとめたもの。

少子化問題からメディア、働くということ、
グローバル化、共同体、死など
様々な観点にわたって孤立化ついて語られています。

例えば、

雑誌CanCamで“めちゃモテ特集”なる
コーナーがあったそうなのですが、

この“めちゃ”って何だろう?? はて


“すごく”とか、“かなり”とはまた違うのね。

万人からちょっとずつ愛されたいという
意識の現れなんじゃないか、

なーんて、

著者なりの分析がなされています。


また、
独りで食べるコトを「個食」と呼び、
さるきちも「個食」人であるのですが、 

これは現代が共同体を失いつつある象徴である、と
著者は主張しています。

むかーし、むかし
共同体の生成は、
分割不可能のモノを分かちあうコトに由来しました。

円錐型の杯がその現れです。

尖っている方が下なのね。

つまり“置けない”のです。 ガーン

杯を下に置きたい時、
即ち、食べモノを食べようとする時は
別のヒトに杯を手渡さなくちゃいけないわけ。

そこに他者の存在が必要となり、
共同体の成立を意味するのですね。


生きていく上で必須の飲食物。

ヒトはそれを分け合うコトで
生き延びてきたのです。

でも、いまや
ヒトは共同体に帰属しなくても
ひとりで生きていけるようになりました。

個食はおろか、
手酌だってできちゃう。
beer
それを良しとするか悪しきとするか、
一辺倒には判断できないですよね。

でも、さるきち言えるのは、

ヒトは独りじゃ生きていけないってコトです。


それから、
さるきち興味深かったのは、
父と母の子育てモードの違い。
 
母親はね、草食動物的。

例えば、シマウマなんか、
群れをなしますよね。
それって集団でいれば
生存率が高いから。

母は、集団に混じるよう
“フツー”の子どもに育てようとするのだそうです。

一方で、
父親は肉食動物的子育てモード。

相対的強者たらしめるよう
育てるのだそうです。

本書では、それらを不二家の賞味期限偽装の
問題に関連づけて語られています。


さるきちは、ココロのどこかに

フツーになりたくない

気持ちがあるのかもしれない。

超人になりたいと願っているのかもしれない。


そんな叶うはずのない野望を抱いているから
病気になんかなっちゃうのかも。

中村うさぎの言葉ですが、


凡人は非凡人の苦しみを知らない


才能に恵まれ、天才とか神の子とか
呼ばれたヒトたちの苦悩。

もしかしたら、凡人でいるコトが
一番幸せなのかもしれない。 うーん 



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マイナスイオンの図。

ion 

 



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回復列車。

あっという間の夏休みが終わり、
博多に向かう列車の中でさるきちは
今回の帰省について想いを馳せる。


父母が駅まで見送りに来てくれた。

田舎村の小さな駅。

普段はがらんとしてるのに
帰省ラッシュの煽りを受け、
心無しかヒトが多い。

さるきち列車に乗り込むと
首を伸ばして
最後に母に手を振ろうと
その姿を探す。

でもちょうど反対のホームに列車がやってきて、
母の姿は確認できないまま
列車は出発した。

携帯にメールが届く。

「見送ったけど、何も見えなかった(泣)。
急にさみしくなったよ」

さるきち胸がキュンとなる。 くすん


今までの帰省は
いつも不完全燃焼で終わり、

実家から帰る列車の中で
過食が始まっていた。

乗り継ぐ各駅の売店で
菓子パンを買い込み、
道中食べまくり、

一人暮らしの部屋に到着したとたん
トイレに直行して吐いてね。


再び、過食嘔吐の日常に逆戻り。


でもね、今回はちょっと違う。


乗り継ぎの待ち時間に
近くの定食屋で
豆腐ハンバーグの五穀米定食なんぞを完食し、

心身満ちた状態で新幹線に臨む。


そう、さるきちはココロ満ちていた。 ハート


病気のことを家族に告白できたことは、
さるきちにとって大きな前進だったと思う。


帰省した直後は拒食気味で
食事時もご飯を
お箸でつんつくするだけのさるきちに、

母は

「大丈夫。大丈夫。食べても大丈夫」

と声をかけてくれた。

その言葉は、
これまでに母が発したどの言葉よりも
さるきちを勇気づけた。


他にもね、

「太っても大丈夫」

とも言ってくれたのだけど、

まだ太ることに抵抗があるさるきちは
その言葉はあまり心地よくなくて、

それで、そのコトも母に伝えることにした。


「『大丈夫』って言われると勇気づけられる。
でも『太ってもいい』ってのはまだちょっと混乱する」


母は「わかった」と言い、
以降、「太る」という言葉は使わず、
「大丈夫」を連発した。

前倒しで、ご飯を盛りつけながら「大丈夫、大丈夫」。

なーんて。

さるきち母は短気なのだ。ハハ。

「お母さんの声を録音してあげるよ」

なーんて提案まで。

目覚まし時計みたいにね。


悪くないね。


さるきちは笑った。



さるきちの父は田舎の古い考えなヒトでね、
過食嘔吐してるなんて話したら

「もったいない」

の一言で終わると思って
話してなかったんだ。


でもね、

食事時の不自然さ感じてか、
父から尋ねてきた。

「さるきちは病気なんか?」

「うん、ちょっとね」

父は夕飯の味噌汁をお椀によそっていて
さるきちはお盆を持ってそれを受けていた。

さるきち父は主夫なのだ。


「病名だけでも教えてくれんか」

目も合わさず父は言った。


さるきち父は照れ屋なのだ。


「拒食症だよ」

すんなりとさるきちの口から応えが出た。

「そうか」

「さるきちいつか本出すからさ、
そしたらその本をプレゼントするよ」

「おう、わかった」


それで十分だった。


無関心だった父。

食卓の準備の間に交わした二言、三言。

それでさるきちには十分だったの。



さて、さるきちの上の弟。

パパになった彼はすっかり大人びて、
大量に服用していた薬も手放し、
うつも克服し、
顔色もすっかりよくなっていた。

以前は、

起きたばかりの死体
みたいな血相してたのに。 けっ


彼は単刀直入の毒舌でね、

「さるきちはいつまでヒトに頼ってるの?
自分で治そうと思わないの?

俺は医者を信用していない。
だいたい医者が病気が治る薬を出すと思うか?
そんなことしたら廃業だろうが。

自分で治すしかないんだよ。

さるきちは先ず、太れ。
子どもを産める身体にしろ」

年子の弟に全く頭が上がらないさるきち。ハハ。


でもね、
ずっとうつの迷路に迷い込み、
低地を這いずっていた
弟の過去を知ってるさるきちは、

健常になり、立派になった彼の言葉には
説得力を感じるのでした。

辛口っぷりには若干キズついたんだけど。ハハ。



最後に、さるきち下の弟…

うーん。うーん

彼のコトは、いいやね。



改めて、


家族って、不思議な関係だね。


衣食住をともにして、
なんの気兼ねもない間柄なのに、

実は互いの見えない糸が
複雑に絡み合っていたり、

つながっているようで
ぷちっと切れていたり、

S極とN極みたいに引きあったり
同極のように反発したりしているんだなあ。 


誤解だってあるし、
キズつけ合うコトもあるよね。


でもね、

ほんとは、“ココロ”が休まる場所なんだ、きっと。

疲れたり、キズついたココロを癒す場所。ハート

そんな場所であって欲しいよね。


さるきちはね、今回叶った気がする。


そして、これからは、

実家の家族との関係も維持しながら、

旦那サマとココロあったまる家庭を
築いていこうと思うんだ。にっこり


なーんて、

考えつつ、列車の長旅に


さるきち爆・睡。


終着駅到着の案内で
目を覚ましたのでした。

危ねぇ。危ねぇ。


☆おススメ品☆

ペットボトルホルダー。

 
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theme : 摂食障害
genre : 心と身体

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生きたオンナの作り方

悩んでなんぼ!生きたオンナの作り方 (ゴマ文庫)
中村 うさぎ
ゴマブックス
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人間はそんなに輝いていなくちゃいけないものかのぉー。

そもそも「生きる手応え」みたいなものを常に感じ、

充実感あふれる人生を送ってるヤツなんか

この世にどれほどいるかのぉー。


気分は上戸彩。
元気はつらつです。

それは、そう、
頑固な便秘のウンチがやあっと出た時のような、

爽快感です。 感激


この本は
数々の人生相談に
中村うさぎが回答しているもの。

齢40を過ぎ、
買い物依存症、ホストクラブ依存症、
さらに豊胸手術や顔の整形までやっちゃう

大胆かつイッちゃってる
うさぎ先生の人生観には

ふむふむ フム

と、さるきち聴き入ってしまう。

何より、フランクな文体がいいよね。
身近な感じがして。


寄せられたお悩みは、

ネガティブ思考の自分に不安を覚えてしまう、とか

亭主の浮気に見て見ぬふりをすべきなのか、とか

モノが捨てられなくて困ってる、とか

整形してみたいんですけど、とか
人生を虚しく感じてしまう、とかとか。
うーん


こう見えて、さるきちにだって悩みはあるの。

そしてね、

詳細は違っていても、
根本の問題は同じだったりしてね、

誰もが似たような悩みを抱くものなんだなあ、と
感じたのでした。


「私たちは、ついつい自分の生き方を、
他人から承認されたいと願ってしまう。

だから、誰にも承認されない、
誰にも羨ましがられない『怠け者のダラダラ人生』なんて、
価値のない人生なんじゃないかと疑ってしまう。

だけどね、幸せなんて、
他人から承認されるようなものじゃないです。

あなたが幸せなら、
それがあなたの『価値ある人生』だよ」



一度目の結婚がうまくいかなかった中村うさぎ。

彼女は離婚した途端に、


「ああっ、幸せ!」 love


と感じたそう。


“結婚=幸せ”

なーんて、固定観念に縛られていた自分に
気づいたといいます。

ヒトって案外、
「自分の幸せ」が見えていないものなのね。


中村うさぎは自身を
クヨクヨ星人と称している。

女性たちの相談に
真摯に応えている彼女だって、
人生に悩んでいるのよね。

そう、ヒトは悩んでこそ、なのです。


自分つっこみが悩みの真骨頂


さるきちもね、

これからも悩み続けるんだ。

それこそが、さるきちがさるきちたる由縁なのだ。
 にっこり 


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夢追い夫婦

夢追い夫婦
うだひろえ
メディアファクトリー
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アンパンマン負けじ、

さるきちに愛と勇気と笑いを与えてくれた一冊。感激



バンドでブレイクするコトを夢見る
ギターボーカリストの夫と

女・手塚治虫をめざす妻の

夢追い生活が面白おかしく
イラストエッセイで描かれています。


借金しちゃったり、

親に甘えちゃったり、

夕飯は豆腐1丁だったり、、

そして、

二人とも三十路。

夢追い歴、10年、20年のベテラン・・・


って、それでいいのかっ?!怒


と思うのですが、


いいのですっ。イエイ


さるきちはいいと思う。

夢を堂々と公言できるのと、
夫婦で励ましあえるのって、
素敵だなと思うのです。


小さい頃はいいよ。
いろんな可能性が広がってて、
夢を語るのも自由。

でも、オトナになるにつれて
それができなくなっちゃう。

自分の力量とか、年齢とか、
体裁とか考えちゃってね。

自分には適わない夢なんじゃないか

なーんて。

夢を語るのって勇気が要るコトでもあるのよね。


この夫婦は、
楽観的で大雑把な性格が相乗効果を発揮し、

恥じるコトなく、

そして

怖気づくコトなく

夢を語っているっ。はっ


いーじゃないですか。

そんな夢追いビトが増えれば
もっと日本の社会も明るくなるんじゃないだろうか。


ざっくりとしたペンタッチも、
自分つっこみ満載なところも、
妄想癖激しいところも、

さるきち好み。miniheart

単純に、
このエッセイを読むだけで楽しくなれます。

そして、自分も夢みていいんだって
自信が持てると思います。

楽しい本を探しているヒトにおススメの一冊。


ちなみに、さるきちがめざしている
エッセイ本に近いカタチだなあ、とも思ったのでした。

よーし。頑張るぞ☆ガンバ



☆おススメ品☆

絵の具や色鉛筆って、たくさんあるとそれだけでウキウキ♪


 
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theme : 自己啓発
genre : 心と身体

tag : アンパンマン バンド ギターボーカリスト 手塚治虫 イラストエッセイ 借金 夫婦 摂食障害

家族談議はビュッフェスタイル。

自然食バイキングの店。
夕方7時を回り、店内は混雑してる。

中央に置かれた数々の惣菜、
パスタ、サラダ、ご飯etc...
多国籍の料理。

山盛りの美学を追求するヒトもいれば、 
 
まるでパレットに出した絵の具のように
美しくワンプレートを彩るヒトもいる。

夏休みもあってか、家族連れも多い。
はしゃぐ子どもの声が
吹き抜けの天井にこだます。


そんな明るい雰囲気の中、

どう見ても場違いなサルの親子がいた。


さるきち家だ。


涙を滲ませる、さるきち母。

母を直視できない、さるきち。
ぽかーんとしている、さるきち弟。
無言


一通り料理を食してから、

「重い話、していいかな」

さるきちはそう切り出した。


さるきちは、過食嘔吐の現状を告白する。

弟に摂食障害を告白するのは、
初めてだった。

病名は聞いたコトがあるみたいで、


「食べて吐くやつだろ」


そう、そのとおり。


「なんでそんなコトするの?」

それがわかれば、苦労してない。
くすん


さるきちは、まるで壇上に立つ
選挙候補者のように、

本から学んだ基本情報や
パンダ先生の助言なんかを総動員して

熱弁をふるう。

勢いに乗じて一気に話すしかなかった。


「医学的には」とか「心理学的には」

なーんて、
言葉の権威を利用したりして。

毎日、食べ吐きしているコト。
吐いた後は倒れているコト。
自責と後悔の念でうつ病に陥るコト。
さらに、手首を傷つけているコト。


二人とも真剣に聞いてくれた。

「その腕の線がみんな“その”痕なの?」

二人の視線はさるきちの左腕に。

「何で切ってるの?」

「包丁。でも最近はかみそり。
その方がよく切れるってわかったから・・・」

なに余計なコトまでべらべら話してるんだー、このサルはっ。だーっ(泣)

と、さるきち自分につっこむも、遅い。

二人とも、渋い顔で肩をすくめる。

「うげぇ」


母がおそるおそる問う。

「何が原因なの?」

わかんない。
さるきちは未だ研究中なのだ。


でもね、

これも、読んだ本に書いてあったんだけど・・・

と、さるきちは良書「『食べない心』と『吐く心』」
「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」を引用しながら語った。


幼少の頃の両親の喧嘩。

それによって、無意識に
家族の崩壊に危機感を抱いたコト。
自分が悪いと思い込んださるきち。

自尊心が育たず、偏った考え方の癖が身についたコト。
それによって、感情、特に怒りを表現できないコト。

ココロに溜め込んだもやもや感が、過食に転移されるコト。


「私の育て方が間違ってたのかな」

母はそう言って目頭を押さえた。


そうじゃない、そうじゃない。

それが言いたいんじゃないの。

むしろ、それを聞きたくなくて、今まで言えなかったの。


さるきちは必死でフォローする。


「大事なのは、今の関係なんだから」

本からの受け入り。

眠れなくなりそう、と言う母に
今までだったら、さるきちも傷つき動揺していたと思う。

でも、さるきちは、ちょっと成長したのだ。


「さるきちね、」

とドキドキする胸を押さえながら、
さるきちは続けた。

「今だからこそ、母に話せるようになったの。

一人のヒトとして、対等な立場のヒトとして、
悩みを相談したいと思ったの。

それはね、この間、
母が離婚の話をさるきちにしてくれたから、

さるきちも本当の気持ちを母に話そうと思ったの」


先日の話し合い(→
コチラ)で、
さるきちは母はすでに一人の人間として
独立しているコトを知った。

さるきちは勝手に母の気持ちを憶測し、
自分を追い込んでいた。

さるきちが、依存しすぎていたのだ。

でも、それはもう、止めるのだ。


母は少なからず傷ついただろうし、
さるきちを想い眠れない日々があるかもしれない。

でも、母は、乗り越えてくれるはず。

さるきちが責任を感じる必要はないのだ。

もちろん、
「へーんだ。あんたのせいなのよ。
もっと悩めばいいのさ〜けっ

なーんて、親不孝的に見捨てるというのではないのです。


さるきちは、母から独立し、

一方で母をヒトとして尊重し、
ヒトとして応援していこうと思うのです。


一息ついて、母は尋ねた。

「それで、どうしてあげたら、いいの?」

「あのね、さるきちもう一つ、
ココロにひっかかっていることがあるの」

「何?」

母の声は震えていた。

「“あの事件”、あったじゃん」

「・・・」

しばし沈黙し、母は言う。

「ああ、例の?」


「さるきちね・・・」


泣くな。

泣いちゃだめだ。

ビュッフェレストランで、泣いているサルがどこにいる?


さるきち心臓がどくんどくんしてた。


「つらかったの。すごく、つらかったの。

そのつらかったコトを、本当は、お母さんに伝えたかったの」


さるきちは、男に暴力を受けていた事実を伝えた。
母は衝撃を受けているようだった。

「そうだったの・・・」


「さるきちね・・・
ずっと自分を責めてたの。

さるきちが悪いと思ってたの」


そして、さるきちは、核心に迫る。


「お母さんは、さるきちを悪いと思ってる?」


さるきちの声は震えてた。
でも涙はこらえた。

そして、母を見た。


母は、再び目頭をおさえながら、


「お母さんは、さるきっちゃんのコトを
悪いなんて思ってないよ。

これっぽっちも、思ってないよ」



ココロの中で、凍っていた何かが音を立てる。


それは、きっと、

村上春樹「海辺のカフカ」の
カフカ少年が感じたような、

微かな音だったのだと思う。


「そっか。さるきち、悪くないんだ」


母が顔をあげ、さるきちを見る。


「さるきっちゃんは、悪くないよ」


母の目は赤かった。
ドライアイではあるまい。


さるきちは悪くない。


「その言葉を聞きたかったの。

母に言ってもらいたかったの」


「そうだったの・・・」


長年、ココロに溜め込んできた想いだった。

さるきちは話し終えて、
ココロがすっと軽くなったのでした。


そして、突然。


「俺、アイスクリーム取ってくるわ」


さるきち弟が、これまたいいタイミングで
場の雰囲気を壊してくれたのでした。ハハ。


でもね、

さるきち家族は少し笑顔が戻ったの。


今思えば、
家族談議にはそぐわない
ビュッフェスタイルのレストランだったけれど、
逆によかったのかもしれない。

これが洒落たイタリアンとか、
居酒屋の個室だったりしたら

もっと、ネガティブに捉えてしまったり、
泣き出して収集つかなくなったり
していたのかもしれません。


膨れた腹を抱え、三人は店を後にしました。


さるきちは、一歩、家族に近づけた気がしたのでした。

そして、“さるきち”を確立しつつある気がしたのでした。


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「婚活」時代

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過食嘔吐と就職活動の両立。


それはもう、大変でした。だーっ(泣)


7年も前の話になりますが、
さるきち就職活動をしてました。

さるきちには就きたい職業があって
大手から中小企業まで試験や面接を受けまくり、
そして・・・

ことごとく落ちまくりました。 blueday

ハハ。

周囲のヒトは内定をもらって、
うきうきとHISのパンフレッットなんかを広げている中、

さるきちはグレーの、いかにも就活生のスーツで
泣く泣く授業を受けていました。


面接でうまく返答できなかったコトが
頭の中で何度もリピートされ、

それを拭い取ろうとせんばかりに、
過食嘔吐に打ち込む。。

なんとも、ツライ思い出です。 くすん


でもね、

最後の最後で出会った会社で、
さるきちは高く評価され、バリバリ働き、

さらには、
ブッタとの運命の出会いがあったのだから、

それがさるきちの進む道だったのだと思います。


ブッタ旦那サマがあってこそ、
さるきちの今の幸せがあるのだから。 ハート 
 

さて、前置き長くなりましたが、

就活しないと仕事に就けないのと同様に、
婚活しないと結婚できないと唱っているのがこの本。

様々なグラフや統計を用いて
現代の非婚化・晩婚化を
雇用体系の変化や、女性の社会進出といった
社会的な点から論じています。

格差社会による男女の
結婚に対する心理的変化にも注目しています。


“アラフォー”という言葉が一般邸になるほど、
40歳過ぎの未婚の女性だって、今やフツー。

仕事をバリバリこなしているヒトや
趣味に興じるトもいれば、
彼がいても結婚の道を選 ばないヒトだっている。
運命のヒトを探し続けているヒトだっているのよね。


一昔前は、20代で結婚し、
女性は家庭に入るという暗黙の同意が
男女間でなされていたのですが、

女性の社会進出により、
選択肢が多様化したのですね。

アフターワークの習い事。
友人とワインで乾杯。
岩盤浴にネイルサロン。
たまの休みは海外旅行。

ひとり時間をココロからエンジョイ。

別に結婚しなくても、ワタシ幸せ。 感激


なーんてね。


結婚は生活必需品ではなく、
嗜好品となった



と著者はいいます。

昨日紹介した小説「眠れる森の美女」も
この本が反映されたような内容です。


結婚は万人向けではない


いろんなカタチの幸せが
あるはずなのです。


一方でね、

結婚したくてもできないヒトもいるのでしょう。

著者はいいます。


女性たちよ、狩りに出でよ。

男性たちよ、自分を磨け。


今や、男性からのアプローチを待っている時代ではないのです。
女性が社会的地位を築くのを横目に
男性は尻込みしちゃうのね。


さるきちだってね、
旦那サマに恋の矢を打ちまくりました。

その数、なんと数千本!(推定) エヘ 


摂食障害の最悪期だったにもかかわらず。


病気を患っていると、
恋まで諦めちゃうヒトがいるかもしれないけれど、

でも、そうじゃなくって、

例え、夜中に過食する日々だって、
トイレで嘔吐まみれになっていたって、

恋はできるのよね。

ヒトを好きになっていいのよね。


自分オリジナルの幸せを
見つけていきたいですね。にっこり


☆おススメ品☆

ドット柄のネイルってカワイイっ。
 

コチラはハート♪


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眠れぬ森の美女たち

眠れぬ森の美女たち (河出文庫)
香山 リカ
河出書房新社
売り上げランキング: 548193


片田舎の「空の家」。

崖から海に突き出したテラスに座って
水平線をぼーっと眺め、 
潮風を感じ波音に耳を傾ける。

浮遊感に身をゆだねる。

臨床医を突然辞めて
「空の家」を立ち上げた湖陶子。

それは、老後を過ごすための
女性だけの共有スペース。


自立した生活を営んでいるけれど、
何かモノ足りなくて、

そして、

ワタシ、このままじゃ、
老後独りになっちゃうんじゃないかしらっっ
だーっ(泣) 


なーんて
不安を拭いきれない、
頑張る女性たちのための家。
 

将来の入居希望者の人柄を
湖陶子は面接で判断する。


マスコミの華やかな世界に身を置くきみ子。
でもどの男性にも魅力を感じない。

シングルマザーの敏美。 

既婚者だった彼と結ばれたのに、
妻の座に就いたら窮屈になって
逃げ出してきた千華子。

40歳年上の男性と結婚。
自分の没後が心配だという夫の勧めで
やってきたアンリ。
etc...

様々な境遇の女性たち。

そして彼女らを取り巻く様々な愛の形。


湖陶子は「空の家」をカタチにする中で

自分自身について
思いを馳せることになる。

事業を始めることで
自然消滅となった彼との関係。


自分は彼に何を求めていたのだろう。

「永遠の婚約」だったのだろうか。


結婚は万人向けではない。

千華
子は言い放つ。


シングルマザーで頑張ってるヒトたちを
さるきちはたくさん知っている。

離婚して独り身に安住したヒトもいる。

結婚の形を取らず、
何十年も寄り添っているヒトたちだっている。


自らそうと気づかないままに、
私たちはいくつもの決定的な分岐点で
気まぐれな選択を繰り返しながら年を重ねている。


愛する人と結ばれくても、
命を賭けた仕事で成功できなくても、
せっかく築いた家庭が崩壊してしまっても、

一度きりのその人の人生に、
失敗ということはないのだ。

なにも「生まれ変わったら」などと
次の生を期待するまでもなく、
どの人生もその人だけのものであるなら、
それだけで美しい。


さるきちもね、

昨夜、母に言ったの。

「病気になったのも、

過去の何が悪かったとか、
何がマイナスに働いたとか、
そんなコトが問題だっていうんじゃなくって

それも、さるきちの人生ってことなの」


いろんな人生があるのよね。

それには、正解も不正解もなくて、
そのヒトだけのものなのだ。


さるきちは、今

さるきちの人生の味を噛みしめています。


精神科医の香山リカ先生の著書とあって、
女性の心理を的確に投影している人物設定と、

“ひとり”を選ぶ女性が増えている現代の社会現象が
物語の中にうまく表現されている作品。

OL、主婦、学生、夢追いヒト、etc...
様々な立場の女性におススメの一冊です。


さて、

さるきち夫婦は8歳の年の差がある。

いっせーのーでっ

で、死のうね ハート


って、さるきちは旦那サマに言うのだけど
実際はそうもいくまい。

さるきち婆ちゃんが、
独りぼっちになる可能性は高い。

「空の家」

実在したらいいのに、と本気で思ったのでした。


☆憧れ品☆

北欧スタイルのローベット。
さるきちの「空の家」のイメージ。
青い海と白いシーツって理想よねー。
 
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tag : 香山リカ 老後 自然消滅 マスコミ シングルマザー 婚約 結婚 離婚 北欧スタイル

熟年離婚。

あ。あ。マイクのテスト中。

よし。


さて、選手村ならぬ、田舎村のさるきちさんに
中継がつながっています。

さるきちさーん


は、はい。 はっ

さ、さるきちです。
皆サマ、こんにちは。 

さるきちはこちら、
開会式の熱気覚めやらぬ田舎村より
生放送にて実況中継をさせて頂きます。


さて、
飛行機と電車を乗り継いで、
やってきましたは、自然あふれる田舎村。

山に囲まれ・・・


否、山です。 ガーン  


送迎に来てくれたのは、
さるきち母。


早速のご対面ですっっ。 ガンバ


遠くで手を振る母は・・・

予想以上に、元気な姿です。


家出して参ってたんじゃなかったんかい。 怒


帰路にある洒落た喫茶店でお茶する。
ヨーグルトパフェに、紅茶のシフォンケーキ。

やっぱりギャルズトークに
甘いモノは必須だろう。

当たり障りのない近況報告や
お盆の予定なんか、話す。


肝心の話には、なかなか切り込めない。


「どうして家出したの?」


意を決して
そう発したさるきちは、自然だっただろうか。


「うん。嫌なコトあってね」

「そう」


理由はきかない。

父との諍いに決まっているから。


「お母さんね、家、出ようと思って」

離婚するわ。

「そう」


予想してた回答だから、
特に驚きはない。


むしろ、


さるきちが小さい頃から望んできたコトじゃないか。


「流行の熟年離婚ってやつ?」

そう言って母は軽く笑った。


「誰にも言わないつもりだったんだけど」

「へ?」


さるきちたちにも??

子どもくらいには伝えようよ。


「だって、もう嫁いだじゃない」

そうだけど・・・


さるきちは、話を大袈裟に、おちゃらけながら
家出を知った時の兄弟の騒ぎを伝える。
(家出事件の記事はコチラ

母は、


はは


と笑った。(ジョークじゃないよ)


さるきちがどんなにココロを痛め、
さるきちの体調に悪影響を及ぼしたのか、

それは、ちゃんと伝えられなかった。

お笑いにしてごまかしちゃうの。
さるきちの悪い癖だね。


母はすでに決心ついてるみたいで、
なんの躊躇もなく、さっぱりしてた。


「さるきちに求めてることは、ないんだ」


さるきちは、胸中どきどきしながら、問う。


「ないよ」


誰にも迷惑かけないつもり、

と母はきっぱり言い放った。


「体調は?」

「元気。元気。
ただあの時はうんざりしてて
話す気力がなかっただけ」

「そうかい」


顔が見えないコミュニケーションって
何て不便なんだろう、とさるきちは思う。

携帯のメールは
淡白で、冷酷で、感情を映し出さない。

携帯電話なんてモノがあるから、逆に、
連絡つかないコトが不安で仕方ない。


嗚呼、これじゃあ、

さるきちの、心配損じゃあないか。 blueday

というより、


さるきちは、さるきちが思っている以上に
ネガティブ思考の妄想癖だということだ。

いや・・・

もしかしたら、

さるきちは、さるきちに相談して欲しいと、
願っていたんだろうか。

さるきちに愚痴って欲しいと、
願っていたんだろうか。


そうやってさるきちを困らすから、
さるきちの病気が治らないんじゃない!!


って、母に責任転嫁したかったのだろうか。



やっぱりね、
摂食障害って、自分の問題なのだよ。

どこかで、母を言い訳にしたり、
責任を押し付けている自分がいるのだよ。


さるきちは、それがわかってなかったんだな。


母はひとりの人間なのだ。

ひとりで生きていける、自立した人間なのだ。


そんなコト、幼稚園の頃から
わかっていたつもりだったのに。

さるきちは自分を買いかぶりすぎたのね。


自分がいなくたって、母は、母なのだ。

母の人生は、母自身が作っていくものなのだ。


もうさるきちの勝手な解釈による、
母への思いやりは止めるの。

それは、さるきちの思いあがりに過ぎないのだから。

そして、それこそが、
さるきちを苦しめているのに、違いないのだから。


さるきちね、
ココロのもやもやが少し晴れた気がします。


そして、


もう一歩踏み込んでみようと思います。


そう、あの“事件”についてです。



中国がミサイルで消雨したように、

さるきちのココロにも、

どかん

とミサイルを撃ち込んで、
博多に帰る前に雨を降らせるのだ。


以上、田舎村よりさるきちがお送りしました。


はーい。
中継のさるきちさん、ありがとうございました。 にっこり

特集「さるきち田舎村での奮闘」は明日も続きますので
どうぞ、ご期待ください。

では、次のニュースです。。。

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tag : 選手村 喫茶店 ヨーグルトパフェ シフォンケーキ お盆 熟年離婚 携帯 ミサイル 消雨

いざ。

さるきちくんは可愛げがあるねぇ

そう言って、
パンダ先生は笑った。


さるきちね、この一週間、
体調ずたぼろだったのです。

しかもそれは自ら課したプレッシャーによる、


すなわち、自・滅。 blueday


「さるきちくんが考えてたコトを言ってごらん」

えっと・・・

と、さるきちは切り出す。


ひとつ。

母親と話し合う。

ふたつ。

“現場”に行く。

みっつ。

同級会に出席する。


本日からの帰省にあたり、
さるきちが企てた3つの目標。


パンダ先生は苦笑いしながらペンを走らせた。

「さるきちくんは、まったく、チャレンジャーだね」

でも、そのプレッシャーで過食嘔吐がひどくて。ハハ。

とさるきち。

パンダ先生も笑う。
見ればわかるよ、とでもいうように。


先日、さるきちはパンダ医院の勉強会に参加しました。

摂食障害の回復者を囲み、フリートーク。

途中ダウンしちゃった子や、
我慢できずトイレに駆け込む子もいれば、
ハンカチで涙をぬぐうヒトも。

回復者の語る言葉に、
皆深く相づちを打つ。


そう、そのとおり。 くすん


語り手の顔を見つめる皆の視線は優しくて、
一言も聞き漏らすまい、というように丁寧に耳を傾ける。

すごく良い雰囲気でした。


で、話の中でね、

親からの過干渉を断ち切ることが
回復への大きな一歩だった

って、回復者の方が語ってくれたのね。


親は親。

自分は自分。

そうやってお互いが他者を巻き込まずに
自分の問題として考えるようにしたんだって。


さるきちはね、
ちっちゃい頃から
早く自立したいと思っていました。

母を解放してあげたい、
自由にしてあげたいと思っていました。


でもね、実質、結婚もして実家を離れ、
自立したように見えたのに、


実は何よりも、

さるきちこそが母に依存しているコトに気づいたのです。

さるきちだけが母に縛られてるコトに気づいたのです。


だから、さるきちは境界線を引かなくてはいけないの。

白いチョークでつーっと、
母とさるきちの間に線を引くのだ。


「母がさるきちに求めていることは、何?」


その一言がちゃんと伝えられればいいな。 ハート


パンダ先生曰く、
さるきちが掲げた目標はどれもムツカシイ。

できない可能性が大きいだろうと。
返討ちに遭うだろうと。
ヤラれちゃうだろうと。

実際、自分の妄想で
すでに潰れているさるきちですから…ハハ。


「気負いしすぎないように」

パンダ先生は何度も念押ししました。

そして…


「大丈夫、骨は拾ってあげるから」


…って、パンダせんせ〜い。 だーっ(泣)



☆おススメ品☆

そうめん太郎。


 
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tag : プレッシャー 自立 同級会 過干渉 依存 過食嘔吐 回復者

カフェの話

カフェの話。

アスペクト
売り上げランキング: 403779


ベーグル欠乏症のさるきち。 blueday


というのは、

仕事Offの日には必ず訪れていた
ベーグル&ベーグル福岡大名店がcloseしてしまったからです。

大好きなベーグルに舌鼓を打ちながら
これまた大好きな読書に耽る、至福の時。

嗚呼、なぜにー。 だーっ(泣)

これもサブプライムの余波なのか。



さてさて、

カフェの本です。
「地球の歩き方」と同じサイズ。

言ってみれば、

「カフェの歩き方」

的な一冊です。


スタバやタリーズといったチェーン店も
さるきちは好きだけど、

実は本モノのカフェってさ、
オーナーのココロ意気が感じられる場所で
あるはずなのよね。

 
この本はカフェをオープンするまでの経緯や
カフェに対する思い入れなど、
オーナーに対するインタビューが掲載されています。

紹介されているのは、
東京、大阪、京都などのカフェ。
本場パリのカフェも。

福岡では今泉のe,pi:cafe、
cafe sonesが取りあげられています。

ちなみにcafe sonesは
本作りのワークショップが行われたカフェです。
(→本作りの記事はコチラ


カフェにおきたいインテリア、とか
おススメ植物、とか
カフェで聴きたいレコード、とか
カフェに合うポスター、とかとか

カラー写真入りの
コラムも楽しめます。 miniheart


カフェを愛するヒト、
将来カフェをオープンさせたいヒトに
おススメの一冊です。


さるきちも自分のカフェって憧れちゃうな。 でへへ2

100%実現不可能ですけどね。

なぜなら、さるきちは料理が下手だから。ハハ。


例え料理がうまかったとしても、
トークが苦手なので

有名ラーメン亭の頑固オヤジ的

なオーナーになるでしょう。
 

「頑固ザルさるきちのカフェ」


…だめだろ。 注射


☆関連情報☆
ベーグル&ベーグル http://www.dreamcorp.co.jp/bb/
e,p:cafe  http://www.ars-artis.com/epicafe/
cafe sones http://www.sones.cc/


 
嗚呼、さよなら。B&B。。
福岡天神・大名近辺のベーグルが食べられるカフェを
ご存じの方がいたら、さるきちに情報をくださいっ。

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theme : cafe
genre : グルメ

tag : ベーグル カフェ cafe パリ オーナー 福岡 ワークショップ 本作り インテリア

あおい

あおい (小学館文庫 に 17-1)
西 加奈子
小学館
売り上げランキング: 82550



「あたしの体は、なんて頼りないのだろう」


思春期の女の子ならきっと、誰しも感じる
ふわふわ浮いてるような不確かな身体の感覚。

少女の身体を失うコトの喪失感、
それから、おとなになるコトの漠然とした不安、

そんなモノがごちゃまぜになってる状態。


三十路を迎えるさるきち。

一般的に云われる“思春期”は
とうに過ぎたのだけど、 うふ。

ココロにインナーチャイルドを抱える身としては
未だ感じ取れる感覚でもあるのよね。


この作品は、西加奈子のデビュー作。

読んでみて、

ふうんフム

という感じ。

可もなく不可もなく。
さるきちにはちょっぴりモノ足りなくも感じてしまう。

なーんて、酷評しちゃったり。 へへ。


でもね、

主人公さっちゃんが、被ったレイプ。
それに伴う自己破壊の感覚。

さるきち共感できてしまうのが、ツライ。


物語はファミレスから始まる。
カザマ君との何気ない会話と、ホットケーキ。

少しずつ明らかになっていく、
さっちゃんの、ある意味での、自傷行動。



「そう、あたしは馬鹿なんだ。

いつも人の顔色をうかがって、
心の動きに敏感で、
ちっちゃいネズミくらい臆病なくせして、

時々、一瞬の感情の波に、
全てを任せきってしまうことがある。

ただ流れに捨て鉢に身を任せるのではなくて、
なんてゆうか、一度起こった感情の波を、
より大きな波へ変化させるのだ。

何故そうしたいと思うのか、そのきっかけを
忘れてしまうくらいに、恐ろしいほど早くて、
大きく渦を巻いた波」


さるきちの場合は、
その渦に巻き込まれる時って、
過食嘔吐だったり、
鬱だったり、リストカットだったりする。

抗えない力のように思いながら、
実は、自らその身を投じているのだ、きっと。



「すごく理性的な判断をわざとしなくなるのだ。

そうゆうときは、許してほしい、ごめんなさい、
という感情が全く起こらない。

まったく逆で、

こんなことをしてしまうあたしを
どうか許さないでください、と思う。

だってあたしがこんなにも馬鹿なんだもの。

涙を流したお母さんも、優しい友達も、
偶然会った男の子も、誰も悪くない」


誰も悪くない


悪いのは、さるきちなのです。


そうして悪いコトをわざとして、
自分を痛めつけているのだ。


自分を罰しているのだ。


でも一方でね、

ココロの底では叫んでるの。


さるきちは悪くない。


ねぇ、「さるきちは悪くない」って、

誰か、そう、さるきちに言ってくれ!!


さっちゃんは、
処女の身体をキズつけられて
独りがくがくと震えながら、
必死で、自分の身体を抱きしめてた。


「あたしの体は、なんて頼りないのだろう。

あたしがここにいることを、
自分の体を抱きしめて座り込んでいることを、
誰かに気付いてほしかった。

何も言ってくれなくていいから、
ただ、あたしがここにいることを知ってほしかった。

気が違ったみたいに、
世界中の人に愛されたいと思った。

あたしは、生きてるんだ」 


人生には、いろんな出来事が起きる。

それらがその後の、そのヒトの生き方に
何らかの影響を及ぼし、

プラスに働くコトもあれば、

ひどく苦しめる要因にもなるのだろう。


女の子が“男性”を知るコトも
人生の中の一つの経験。

それってね、もちろん、

すっごく大好きなヒトと、
すっごくロマンチックな場所で、
すっごく素敵なセックス miniheart

だったら、幸せなコトなんだろうけど、

でも、それにしたって
痛みや流血を伴うモノ。

ある意味、
それまでの古い身体を破壊する行為であると思うのよね。


そして、悲しいコトに、それが、
レイプという暴力的な方法でなされるのは、

女性の身体は受動的な構造なんだ、って
簡単に壊れてしまうものなんだ、って

それに伴って、

ココロも壊れてしまうものなんだ、って

理解するのに易しいのかもしれない。