なぜ「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか

なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか
岩月 謙司
新潮社
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先ず最初にお伝えしておきましょう。
この本、ちょっとコワイです。

精神状態が安定している時に
読んだ方がいいかもしれません。


幸せ恐怖症、DDS(家庭内ストックホルムシンドローム)
について描かれているんですけどね、

それって、

自ら無意識に幸せを破壊する行動に出てしまう

というモノ。


しかもそれが、
母親の嫉妬に起因するというのですよ。 ガーン


さらに著者は躊躇なく
問題の核心(著者曰くの)に

ずばっ

メスを入れていて、
その切り口は破壊力を持っていると
さるきちには感じられました。。


さて、問題です。


すべての親が子どもの幸せを願っている

YES or NO?(トム・クルーズ風)


残念ながら、答えはNOと著者はいいます。

子どもの幸せに嫉妬する親もいるというんです。


例えば、自分で選んで買った服に対して


「なにその趣味悪い服」


なーんて母親に嫌味を言われた
経験はありませんか?

その一言で、
それまでステキに見えていた服が
一瞬にして

買わなきゃよかったくすん


なーんて後悔の種になっちゃうのよね。

ちなみにこのセリフはさるきち家の実話なんですが。 ハハ。


本書でもそうしたちょっとした嫌がらせから
あからさまなイジメまで、

母親のココロに存在する嫉妬が
実例をもとに挙げられています。

そして、
嫉妬を受けて育った子どもは、
幸せになることがコワイので
無意識に幸せを避けようとする行動に出てしまうといいます。


幸せな自分は母親に愛してもらえない


という歪んだ考えが身についてしまうのですね。


著者は白雪姫の童話を用いて
幸せ恐怖症を解説しています。

白雪姫を殺そうとする継母、
原作では実母であるという事実は
よく知られていることですね。


鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?


著者はね、女王が問題視したのは
単なる美しさではないと言っています。

自分より幸せそうな白雪姫が憎かったのです。

自分より愛されている白雪姫が憎かったのです。

女王は王に愛されていなかったからだ
と著者は指摘します。

夫に愛情を受けている母親は
子どもに嫉妬したりなんかしないというのですね。

そういや、さるきちの両親は仲悪かったからなあ。。 うーん



さて、森に逃げ込んだ白雪姫、
老婆に扮した母親に3度にわたって殺されかけます。

なんて純粋無垢でおマヌケな白雪姫。

いえいえ、そうではありません。

著者はね、白雪姫の行動こそ
幸せ恐怖症の幸せ破壊モードである
というのです。

幸せ破壊は無意識に行われます。


例えば、
どんなにどんなに頑張っても
努力が報われないという女性。

著者曰く、

それって、猫に英語を教えるようなモノ

猫に英語を教えるなんて、
どんなに頑張ったって不可能ですよね。
ナカタさんを除いては(村上春樹ネタ)。

叶うはずのない目標を掲げてしまう。

それが無意識に働く幸せ破壊なんですね。


他にも、

「私なんかどうせ誰からも愛されない」というイジケ虫が出たり、
「自分は生きてる価値がない」と思いこんだり、
異常にあがり症になったり、
怒りが蓄積されて自傷行為をしてしまったり…

という弊害が起こるとしています。


森に逃げ込み小人たちと
幸せな生活を営み始めた白雪姫。

でも一方でその幸せが怖かったのね。
だから自ら母の罠にはまっていったのです。



では、どうしたら幸せになれるのか?はて
 

その答えも白雪姫の物語に表れています。

7人の小人、これは真の幸せが何たるかを
学ぶための精神修行の象徴である、と著者。

そして王子様は大きな愛情、
物語の最後で女王が焼けた鉄の靴を履かされ
死んでいくのは実母との別離を意味するといいます。

つまり、

多くの出会い、経験を経て
自分を幸せに導くモノが何であるか見極める能力を身につけて、
母の嫉妬をも上回る大きな愛情を持った異性に愛されること、

ということでしょうか。


子どもってさ、
やっぱり母親を憎めないですよね。

憎んでいるヒトもいるかもしれないけれど、
それは愛情をもらえないが故の憎しみである気がします。
愛情に裏付けされた憎しみというか。


でもね、自分が幸せになるために、
そんな母親に見切りをつける必要もあるということなのよね。

家出するとか縁を切るとか実質的な別離じゃなくて、
精神的に、という意味です。


さるきちは小さい頃から母の嫉妬を感じてきました。

その度に母を憎み、でも憎みきれず、
さらに一時でも母親に憎しみを抱いてしまった罪悪感で
自分を責めていたように思います。

それが摂食障害を発病する要因の
一つになっているのかもしれませんが。。


あ、でもさるきちが主張したいのはですね、
誰だって嫉妬することがあるってコトなんです。

母親も完璧ではない、一人のヒトなんだもの。

そして嫉妬はヒトの自然な感情なんだもの。

だからこそ、

自分自身、そして母親をも
その嫉妬の呪縛から解放したいと思うのでした。   


*コメント返し、夜まで待ってくださいね。
 さるきち、しかと受け止めてますからね。
 いつもありがとうございます。


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tag : 幸せ恐怖症 DDS 嫉妬 トム・クルーズ 白雪姫 イジメ 村上春樹 自傷

1

comment

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No title

そうだったんですか。
お腹がすいていたからだと思いました。
幸い、私は、娘が幸せそうにしていると嬉しい。
自分が幸せになったように感じます。

でも、私の母はわたしをよく傷つけました。
幸せではなかったのかな?
人間の心は、複雑ですね。

こんにちは

白雪姫のお話、原作が実母だと、知りませんでした。記事を読んでいて、なるほどって思いました。私の母も、私に嫉妬していたのかな。あまり可愛いがられず、無視されたり、差別したりとあったので。私を女として見ていたのかな。父に可愛いがられた分、嫉妬心が強かったんだなって、気づきました。母も人間ですからね、恨んだりなどはありません(^-^)

知らなかった・・・

原作なんてあるんですね・・・実の母だったとは・・・
さるきちさんは、ほんと本が好きなんですね。

うちの娘は『白雪姫』大好きなんですよ。大きくなったら何になりたい?って妻が聞いたら「白雪姫」だって!
で、そのあと「お母さんは小さくなったら、何になりたい?」って聞いたらしい・・・(爆笑)
恐るべし3歳。発想がスゴイですね。

男の立場からすると、母への嫉妬って実はよくわかりません。
ただ「大きな愛情を持った異性に愛されること」が幸せにつながるというのは非常によく判ります。
子供たちには、そういう気持ちを持って成長して欲しいなぁって思ってます。
また、いろいろ本のネタ教えてくださいね。
すんごく勉強になります。(自分で読めってかぁ:笑)

No title

>チューリップさん
そうかもしれません!
単にお腹が空いててリンゴを食べたのなら、キュートですね♪

さるきちも娘が欲しいです。(すでに名前も考えてある)
そして、チューリップさんのように、娘の幸せを素直に喜びたい。
でも、実はちょっと不安。嫉妬心がむくむくするんじゃないかって。。
大きな母親になりたいなあ。


>あおぞらさん
そうなのです〜。実話はコワイ話なのです。
さるきちも旦那サマが娘を可愛がっていたら、
娘に嫉妬しちゃうのかしら。。

そうしたら、言っちゃおう。
「娘よりさるきちを可愛がってよ〜っっ」

あー、大人気ない…(^^;


>抑うつ父さん
童話って、実話はどれもコワイんです。
そしてもっとエロス感あるんです。
子どもには刺激が強すぎるといって、手が加えられたんですね。

う〜、カワイイっ!!
その恐るべき発想を間近で感じられるコトができて羨ましいです。
子どもたちから学ぶコトも多くあるんでしょうね。

ネタ小出しにしていこうかな(笑)
なーんて。また遊びにきてくださいね。

深い内容ですね・・

さるきちさんこんにちは。
お世話になっていマス。

例え血の繋がった親子であっても、
人の幸せを心から喜べない・・女性同士って怖い。
悲しい現実です。

そういう意味では、多少なりとも嫉妬はあるだろうけど
男性の世界の方がいい気がします。
次に生まれ変わるなら絶対男がいいな(・w・)

No title

>hanaさん
男のつきあいの方がさっぱりしてるかもしれませんね。
さるきちはサルづきあいが一番いい。。


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摂食障害(過食嘔吐)9年目のさるきち@主婦です。

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