ひとりでは生きられないのも芸のうち
アタシはアタシ的にアタシが好き
さるきちにゃあ、
とてもそんなコトは言えませんが
公言せずとも、そういうココロ持ちのヒトは
きっと摂食障害なんかにならないわよね。
さて、
この本は内田樹先生がブログで書き綴った
エッセイをまとめたもの。
少子化問題からメディア、働くということ、
グローバル化、共同体、死など
様々な観点にわたって孤立化ついて語られています。
例えば、
雑誌CanCamで“めちゃモテ特集”なる
コーナーがあったそうなのですが、
この“めちゃ”って何だろう??
“すごく”とか、“かなり”とはまた違うのね。
万人からちょっとずつ愛されたいという
意識の現れなんじゃないか、
なーんて、
著者なりの分析がなされています。
また、
独りで食べるコトを「個食」と呼び、
さるきちも「個食」人であるのですが、
これは現代が共同体を失いつつある象徴である、と
著者は主張しています。
むかーし、むかし
共同体の生成は、
分割不可能のモノを分かちあうコトに由来しました。
円錐型の杯がその現れです。
尖っている方が下なのね。
つまり“置けない”のです。
杯を下に置きたい時、
即ち、食べモノを食べようとする時は
別のヒトに杯を手渡さなくちゃいけないわけ。
そこに他者の存在が必要となり、
共同体の成立を意味するのですね。
生きていく上で必須の飲食物。
ヒトはそれを分け合うコトで
生き延びてきたのです。
でも、いまや
ヒトは共同体に帰属しなくても
ひとりで生きていけるようになりました。
個食はおろか、
手酌だってできちゃう。 
それを良しとするか悪しきとするか、
一辺倒には判断できないですよね。
でも、さるきち言えるのは、
ヒトは独りじゃ生きていけないってコトです。
それから、
さるきち興味深かったのは、
父と母の子育てモードの違い。
母親はね、草食動物的。
例えば、シマウマなんか、
群れをなしますよね。
それって集団でいれば
生存率が高いから。
母は、集団に混じるよう
“フツー”の子どもに育てようとするのだそうです。
一方で、
父親は肉食動物的子育てモード。
相対的強者たらしめるよう
育てるのだそうです。
本書では、それらを不二家の賞味期限偽装の
問題に関連づけて語られています。
さるきちは、ココロのどこかに
フツーになりたくない
気持ちがあるのかもしれない。
超人になりたいと願っているのかもしれない。
そんな叶うはずのない野望を抱いているから
病気になんかなっちゃうのかも。
中村うさぎの言葉ですが、
凡人は非凡人の苦しみを知らない
才能に恵まれ、天才とか神の子とか
呼ばれたヒトたちの苦悩。
もしかしたら、凡人でいるコトが
一番幸せなのかもしれない。

theme : モノの見方、考え方。
genre : 心と身体










