パリ・カフェ・ストーリー
さるきちは、いま
旅行記をせっせと描いているのですが、
アトリエを持たない
自称(自傷)イラストレーターさるきちは、
落ち着いた光源の元、
ちっちゃな店内にたくさんのヒトがいて
会話や物音で騒がしく、
でもきちんと節制は守っているような、
そんなカフェで
筆をとるのが好きなのね。
できれば、
コーヒーの豆を煎る香り、
もしくはビールのジョッキが
かつん
とぶつかり合う音なんかが
存在すると、
尚良しなのだけど。
さて、
カフェ。
パリ市民の憩いの場。
カウンターで
マスターに声をかけながら
エスプレッソを飲むのもよし。
テーブルを囲んで
カフェラテを味わいながら
世間話に講じるのもよし。
窓側の席でひとり、
本を片手に
ショコラの甘さに酔うのもよし。
もちろん、
空腹を満たす
美味しい料理だってそろってる。
ヒトそれぞれの楽しみ方が
可能な場所、
それがパリっ子のカフェなのね。
ところで、
冷たい北風吹く中、
さるきちはあるカフェを
探していました。
その名は
Le Procope(ル・プロコープ)。
見つかったものの、
貸切で入れず。がっくし。
(ル・プロコープの話は後日)
周囲にもたくさんの食事処があるものの、
店頭のメニューを見てもよくわからないし。
なにより、
寒ィ。
極限に達したさるきち夫婦が
えいや
と駆け込んだカフェ。
なーんと、
かつてヘミングウェイなどの文豪が
通っていたという
老舗カフェだったのだ。
Les Deux Magots(レ・ドゥー・マゴ)
パリで最古の教会、
サン・ジェルマン・デ・プレ教会の
真横に位置し、
もとは中国の絹製品を扱う
店だったという。
当時店に置かれていた
二体の中国人形(ドゥー・マゴ)が
そのまま店名にされています。
さるきち夫婦が訪れたのは
12月31日の夜。
オーダーしたのは
赤のグラスワイン。
フォアグラのテリーヌ。
こってりーの。
濃厚で、この一皿だけでワイン2杯はいけます。
キノコのカプチーノ。
口当たりはふわふわ。
でもしっかりキノコ味。
いやね、ほんとは
もっと素敵な料理名だったと思うの。
でもさるきちは注文するので
いっぱいいっぱいでした。ハハ。
冒頭に揚げた本には、
63軒ものパリのカフェが紹介されています。
ル・プロコープもル・ドゥー・マゴも
載っています。
かつては、
芸術家が集い新しい文化や思想を
育む場であったカフェ。
「いまや、その面影は失われつつある。
オマージュとして本に残そう」
そうしてカフェ取材を始めたそうですが、
それは杞憂であったと
著者は知ることになります。
カフェは時代の波にのって
変容を遂げているのだ。
それは、衰退では、断じてない。
たくさんの写真と、
それぞれのカフェの歴史、
また、お散歩ガイドや
カフェのメニュー、
オーダーや勘定の仕方なども
紹介されています。
本書を読むと、必ずや
遠くパリの街に思いを馳せることになりましょう。
ちなみに、
この本の出版時には
フランスになかったという
スターバックスも
今では街でちらほら
見かけるほどに。
昔ながらのカフェ同様、
パリ市民に愛されているようです。
フランスへの旅行を計画中のヒトは
是非一読あれ。
さあて、
文豪さるきちも
ジャポネのカフェで
執筆に勤しみます。
それでは。
なんちゃって。










